【ZERBNO新宿店スタッフブログ】
こんにちは。ZERBIO新宿店の石井です。
今回は、商品紹介ではなく、スーツに関するちょっとした小噺を…
世間ではスーツはクラシック回帰、クラシック回帰と騒がれていますが、
クラシックとはそもそもどういう意味なのでしょう。
何となく太いスーツという印象があるのではないでしょうか。
WEBで調べると…
【一流の、最高水準の、典雅な、高尚な、古典の、ギリシャ・ローマ文芸の、古代ギリシャ・ラテンの芸術様式にならった、(ロマン主義に対して 18 世紀の)古典風な、古典的な、(文化的・歴史的に)由緒のある】
(Weblio英和辞典・和英辞典より)
高尚なモノに加え、古典的だと解釈しますと、どの年代を基準にするかによっても差は出てきますね。
そこで、こんな画像を見た方はいらっしゃいますでしょうか。
(引用元URL https://muuseo.com/square/articles/350)
年代ごとにスーツの変遷を描いたものです。
基本的にスリーピースだったスーツが、戦時下でベストが省かれていき、
50年代のようなツーピースが普及しました。
必ずしも「太いスーツが昔のスーツ」だというわけではなさそうです。
特に1920,50,60は細めのスーツだと言えます。
(引用元URL https://blogs.yahoo.co.jp/tunemotoou/folder/537678.html?m=lc)
こちらは1920年代のウィンザー公。当時はパドックカットと呼ばれる下のボタンまで閉める仕様が主流でした。
釦位置が高い為、締めてもシルエットが崩れませんでした。
ちなみに、ジャケットの袖にもプリーツが入っています。
細身でカッコイイですね。現代のシルエットに近いです。
さらに年代を遡った写真を見ると、より細いシルエットもあったりします。
肩は強調しすぎず、ナチュラルに。
ワタリ巾は太く、裾巾は細いテーパードシルエット。
私達でオススメしているスタイルに近いです。
最近の雑誌ではテーパードがオススメされていますが、
何も今に始まった話では無く、大昔からあったという事ですね。
10年単位で見ると、スーツも多くの変化があります。
2000-2010年代は細身スーツの時代でしたので、また少し太くなるかもしれません。
…つまりクラシックは時代によって変わるという訳です。
なので冒頭の「クラシックとは何か?」という問いに対して「ゆとりのある太めのスーツです」というのは間違いだという事です。
古典的なスーツで細い物も有るわけですから…。
…大事なのは「自分の中のスタイルを確立する」という事のような気がします。
都度流行を取り入れていくスタイルでしたらそれもいいですし、
太めが流行っても、細身が好きでしたらそれでいいですし。
(その中で、ZERBINOの提案を参考にして頂けると光栄です)
「結局のところ自分自身」という着地になってしまいましたね。
様々な媒体で今年のスーツはクラシックと多く謳っているので、今回は1つ書かせて頂きました。
あまり雑誌等の扇動的な言葉に惑わされず、自分なりのスーツを持つのが一番のクラシックだと思います。
以上長い文章を最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
石井でした!
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