【ZERBINO 虎ノ門 Blog 大西千波】
皆様こんにちは！
ZERBINO虎ノ門店の大西です。
最近、スーツを新しく新調するついでに、以前仕立スーツについてのご相談を承ります。
お話を伺うとコロナにより在宅が増え、運動不足により太ってしまったり
逆に飲み会が減り、健康維持のために運動を始め瘦せてしまったり…。
(羨ましいです。笑)
昔に作ったスーツが体形の変化によって着れなくなってしまったとの事です。
人によって着る事は出来るが、不快感があるという方もいらっしゃいます。
実は私もその一人で、最近体重の増加によりウエスト、ヒップ、
渡り巾(太もも回り)が極端にキツくなっています。
こちらは6年前にLuxury Lineで仕立てたスーツのスラックスです。
これこそ仕立ての良さから“履けないことは無い事はない”状態ですが、
見るからにヒップと太ももに横線が入り、キツそうですよね…
普段立っている時は良いのですが、少し座ったりするとはち切れそうになってしまいます。
ウエストの芯地は柔らかいため、履いているとある程度馴染んでくるものです。
ただ、平置きして確認をするとご覧の通り
ウエストにしっかりと引っ張られた横線が入っています。
実際に測ってみると1cm強仕立てた時よりも寸法が伸びていました…。
この状態が続くと生地に負担が掛かり、傷みやすくなり
また酷い時は破れて修復不可能になったりします。
そうなる前にしっかりと修理をする事をお勧め致します。
オーダーで仕立てた物は基本的に【縫い代】があるため、大きくすることが出来ます。
(もちろん小さくすることも可能です。)
縫い代があるかを確認するには裏側をご覧下さい。
こちらの真ん中に見える部分が縫い代です。
ウエストは基本的に後ろ身から調整するのですが、
大体4.0cmがお出し出来る限度です。それがこの縫い代分です。
同時にヒップ回りもお尻の曲線に沿って縫い代があるので出せます。
そしてこちらが渡り巾(太もも回り)からヒザにかけての縫い代です。
ウエスト、ヒップ同様に内側に縫い代がございます。
実際にご覧頂くと、少ないと思われるかもしれないですが
今回の私ぐらいのキツさであれば、この分お出しするだけで
履き心地が劇的に変わります。
こちらは現在修理中なので、出来上がりましたらまたご紹介させて頂きます。
実際に変わった寸法、履いた時の状態、縫い代の量によって
修理した方が良いのか、そのままでも良いのか、修理では対応出来ないのかが変わってきます。
一概に必ず修理したら良くなるとは言い切れませんが、
何かしらの対応が出来るはずです。
もちろんご相談やお見積もりだけでも構いません。
せっかく良い物をお仕立て頂いたのであれば、より長く着れるように
体形の変化に応じで寸法を調整してみてはいかがでしょうか？
参考までに、ちなみに今回の修理の場合は以下のようになります。
ウエスト ¥2,500+Tax（¥2,750）
ヒップ ¥2,500+Tax（¥2,750）
渡り巾(太もも周り) ¥4,800+Tax（¥5,280）
※ZERBINOで仕立てた商品は総額から20％引きとなります。
納期：約10日間
調整箇所によって料金と納期は異なります。
修理箇所が増えれば納期もさらに長くなりますのでご了承ください。
ちなみにこちらがいつもご提案しているスーパークリース加工(¥2,200)です。
6年経ってもこの状態が維持されているので、やっぱり凄いですね！
ZEBRINO虎ノ門 大西
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