【ZERBINO新宿店 石井ブログ】
ZERBINO新宿店の石井です。
本日は私の作成したスラックスのご紹介。
単品スラックス ¥19,000(TAX IN ¥20,900)
先日谷内のブログ、でも上がっておりましたが、
全く同じ生地で仕立てていました。
谷内とは選定する生地が被りがちなので、先輩の真似は本当にやめて欲しい所です…。(他店舗なので全く関係ないですが)
また、松田のブログでもコートとして使用されていた生地です。
何名かの好き物なお客様には必ずご紹介させて頂いておりますが、本当に名作の生地です。
目付けは400g。生地単体ではずしりとした重さがありますが、仕立ててみると案外エアリーな着心地です。
ミリタリー方面に決して詳しくないのですがM-47などに見られる1900年代中頃はヘリンボーンが多く、それをコットンではなくウールにて表現した生地です。単純にコットンで復刻させるのではなく、MIYUKIのお家芸であるウールで作ってしまう点に、テキスタイルデザイナーや企画担当物たちの物好き加減、そしてリプロダクションに傾倒したモノづくりへのアンチテーゼを感じます。
ヘリンボーンは生地の構成上密度が無くても堅牢度がある程度担保されますので、通気性と強度を両立することができます。
ミリタリーでは採用しやすかったのでしょう。
ウール100%でありながらドライタッチであるこちらの生地は、艶がありながらも、本物の雰囲気を十分再現しています。
そういった背景もあり、私はこのヘリンボーンの畝感含めとても好きです。
今回は通常より雰囲気を出すために太くいたしました。
もっと本物感を出されたい方はより太くすることをお勧めいたします。
本物の太さはこんなものではありません。本物の裾巾は25.26㎝くらいが目安だと思われます。
通常スーツの寸法でそこまでの寸法はあまり用いられません。
裾はミシンタタキにするか迷いました。がっつりとアーミッシュにいくのも良いのですが、
このMIYUKIの生地をみていると、ドレスなディティールと混ぜると、生地の塩梅的にも面白いものが出来上がるかと思い、あえてモーニングカットに。
狙い通りです。
アーミーな雰囲気は残しつつもなるだけ装飾的なものはなくし、男くささとエレガントさの中間をつくように致しました。
本物はノータックですが、腰回りはイタリアのサルトに見られるクラシックな仕立てのデザインに。
脇ステッチ ¥2,000(TAX IN ¥2,200)
サイド尾錠 ¥4,000(TAX IN ¥4, 400)
脇にステッチを入れているのですが、結構目立って仕上がりました。
スラックスにぷつぷつとした表情が生まれますのでお勧めです。
軍物はベルトループと簡易的な細い尾錠、そしてサスペンダー釦すべてがついているものがあります。
グルカパンツなどもそうですが、激戦地に行くと兵士は痩せていく為、ウエストの調整機能が多くありました。
今回はスーツに採用される尾錠で。
太く作った為、動きが出ると、ドレープも強く出ます。
太いスラックスはそこを楽しみましょう。
非常に満足いくものが出来上がりました。
紹介しておいてなんですが、新宿店ではこのカラーは売り切れてしまいました。
虎ノ門、銀座店の在庫状況は随時お問い合わせください。
ベージュはまだ各店残っております。
お考えの方はぜひ。
以上石井でした。
※営業時間変更のお知らせ
3/22(月)以降は当面の間
短縮営業11:30〜19:30 (休業無し)
■新宿店専用LINEアカウント
お問い合わせやなど直接承ります。
パソコンでの対応となりますので返答にお時間をいただく場合がございます。
お急ぎの場合はお電話いただければ対応いたします。
登録ID : @253hxeso
※友だち検索で上記のIDを入力するか、
QRコード読み込みで登録お願い致します。
http://nav.cx/fULCXy7(こちらのリンクで友達追加が出来ます。)
■ZERBINO新宿店へのアクセス
■ZERBINO TOP
URL: https://www.zerbino.info/
■ZERBINO Gallery
URL: https://www.zerbino.info/gallery/suit
■ZERBINO Item & Price
URL:https://www.zerbino.info/item/