【ZEBRINO銀座店 石井ブログ】
ZEBRINO銀座店の石井です。
マテをされているが如く、涎がだらだらと止まらない生地がございます。
Fabric：Willam Halstead ~PARADE~
Custom Line : ¥71,000+Tax(¥78,100)
Luxury Line : ¥119,000+Tax(¥130,900)
Oeder Coat : ¥105,000+Tax(¥115,500)
品質：W45% P55%
品番：37-4065
既に大西がこちらで紹介しておりました。
ですが、私もとても好きな生地ですので違った視点からご紹介させてください。
大西のいう通り、仕入先様もあまり情報をもってらっしゃらない生地です。なのでここぞとばかりに勝手な考察をしてみます。
こちらの記載がありますパレードですが、
ビンテージの世界で見かける、パレードパンツからきていると予想できます。(パレードパンツ、ドレスパンツ、古着などでお調べください。)
文字通り軍隊パレードで使用するトラウザーズのことで、フォーマルなものです。タキシードに使われるような側章が施されており、お国柄等で色やディティールは様々です。素材もウール100の起毛素材から、ウール＆ポリエステルの混紡生地まで。
こちらのハルステッドの生地もミリタリーコレクションと銘打っている為、この関連でまず間違いないと思われます。
加えて、NO.2ドレスパンツというスラックスもよく見かけますが、生地つくりのアプローチはこちらに近い感じがいたします。
昔は5000円くらいで売られているイメージですが、今はもう少し高くなっていますね。
古着のほうは少し軽く、とろみのある生地感に加えて色味もベージュカーキ～ブラウンくらいの色味です。
ハルステッドのパレードは、一見元ネタとは違うようなグリーンの色感ですが、こちらの生地にもブラウンの糸が混ぜられております。
試しにほどくとno.2ドレスパンツに近い色味の糸が出てきます。
あちらはあくまでも官給品ですから、同じウール＆ポリでもややチープな風合いです。そこがまたいいのですが。
本当にラグジュアリーなアプローチでミリタリークロスを作ると、今回ご紹介する生地のような表現になるのかもしれません。
大西の言う通り、目付は500ｇはありそうなくらい迫力がありますので、春秋用のコート、ジャケット、スラックス等様々な料理方法があります。
今回私はこちらで側章つきのスラックスを作成することにしました。
パレードというくらいですから、フォーマルな場で使用するために作ってみます。
NO.1とNO.2に敬意を払い側章、ベルトループ、サスペンダーボタン、持ち出しホック留め等様々な要素が絡んだキメラ的トラウザーズに仕上げたいと思います。
もちろんこういった色味ですので、カジュアルでもガンガン履きたいと思います。(物理的にもガンガン履けそうです。）
少し前にウールデニムのスラックスを作成するとお話ししましたが、あれは嘘ということになってしまいました。
持ち越しですね。こういう出会いがあるから注文服はやめられません。
皆様も仕上がり楽しみにお待ちください。
以上石井でした。
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