うるさいほどに静寂な

【ZERBINO銀座店小椋万葉 Blog】

ZERBINO Blogをご覧のみなさま、銀座店の小椋です。

今季の私物は魅力的な生地が多く悩みに悩みまして、

最終的には、当初作ろうか悩んでいた生地と全く違う生地で仕立てました。

そんな私のワードローブに最後まで入りそうで入らなかった生地を本日はご紹介いたします。

［FABRIC］

・PIACENZA　　W34%　L54％　S12％　

・№　PZ70235NA

［PRICE］

・Custom Line　¥101,000-　（¥111,100-）

・Luxury Line　¥149,000- （¥163,900-）

※こちらの生地は1点物です。

イタリアの生地メーカー｢PIACENZA｣、歴史の長いメーカーよりご紹介。

生地ミミには1733の数字、ミルとして毛織物産業をはじめた年です。ただ、1600年前半頃から毛織物商としての記録があるそうです。日本で言えば江戸時代ですからかなりの歴史ですね。

秋冬にはカシミヤ生地をはじめとしたエレガントな生地を作り続けているイメージが強いですが、今回はウールにリネンとシルクを含んだ三者混です。

ウールやシルクだけで織られた艶やかな生地ももちろん素敵ですが、リネンの粋な計らいで特有のネップがうまれ、丁度良い抜け感があります。

全体的にブラウンベースな生地ではあるのですが、光の当たり方によってはややボルドーのように見える瞬間もあります。

なんともうるさくない主張が個人的にはグッとくるのですが、それなのに触れたくなるようなツヤ感を兼ね備えており、仕立て上がった場合は息をのむほどの美しさだと確信を持てます。

ビジネスシーンでの使用は色や耐久性を考えるとやや難しいかもしれませんが、

これからの時季の交流会やパーティーシーンにはうってつけです。

決して色遣いや柄が派手ではないこちらの生地ですが、

エレガンスでいて人の目にとまるものだと断言できます。

ぜひ気になったお客様はお早めに。（来年まで在庫があったら私が仕立てようと思います。）

以上、銀座店の小椋でした。

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