【ZERBINO銀座店 石井ブログ】
ZERBINO銀座店の石井です。
今回ご紹介するのはこちら。
※こちらの生地はすでに品切れております。
ノータックのワイドスラックスです。
今回作成するにあたり、影響を受けたのがこの広告です。
Christian Dior
昔も今も、スキンフィットなイメージのディオールですが、実はクラシックフィットも展開があるようで(最近なのかもしれませんが)個人的には衝撃を受けました。やはりディオールだからか、クラシックフィットといってもノープリーツ。
体格の良いメンズが、ノープリーツのややワイドなシルエットを着こなしている姿は、私に新しいエレガントさを感じさせました。
ジャケットもディオールにしては袖幅やラペルがワイドです。
というわけで試してみました。
といっても、カジュアルに履くことを想定したスラックスですので、リラックスしたサイズ感にいたしました。
膝幅、裾幅はストーレトでワイドですが、渡りと股上は通常のゆとり量で、ジャスト。
腰回りはぴったり目、そこからストレートに落ちるイメージです。
張りのあるフレスコ生地も手伝って、全体的にストレートでストンと落ちるシルエットに。
…かなり気に入りました。
ストイックなサイズの腰回りと(といっても通常のゆとり量ですが)、膝下のリラックスしたサイズのギャップが非常に好みです。
ディオールまでこういったクラシックフィットを展開しているのを見ると、やはりワイドに流れていっている時代の流れを感じますね。
カジュアルではスーパーワイドもやや落ち着いてきていますが、このあたりで各社ワイド具合に拍車がかかってき、そして街でよく見かけるようになると、やがて落ち着いてくる…というのがトレンドの流れ。
ドレス業界は流行がゆっくりしていますので、洋服を愉しむには今その流れに乗ってしまった方が逆に長く使えるかと思います。
本当に10-20年単位で長く着用されたい方は、逆に超ワイドにすると、その時気分でなくなる可能性があります。
服に対する考え方次第で、その時々のトレンドとすり合わせるのが必要かと思います。
「トレンドに左右されない！」
長く服飾に関わっていると、本当の意味で、それは不可能だと考えます。
様々な人間がかかわっているからこそ、ずうっと同じものを作り続けることはできません(自分でスーツを作れる人は別です)。
時代の流れを取り入れながら、自分のスタイルを確立することと、トレンドに左右されないのはまた別です。
何かの調査で見ましたが、3年もっているカジュアル服って本当に少ないようですよ。
スーツでしたら5年くらいでしょうか。5年というと短く感じる方もいると思いますが、かなり長い年月です。
個人的には人間は影響されあい生活しておりますので、いわんや服をや。という感じです。
トレンドとうまく付き合っていくのが、ずっとファッションを楽しむコツだと思います。
最後はなんだか話がそれました！
FUNDRESS！
ゼルビーノのコンセプトでもあります。楽しみましょう！
以上石井でした。
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