【ZERBINO銀座店Blog】
みなさまこんにちは。
ZERBINO銀座店の田上です。
本日ご紹介する生地はこちらです。
TRABALDO TOGNA トラバルド トーニャ
WOOL 100％ Super120’s
生地品番 07―3557
Custom Line ￥78,100（税込み）
Luxury Line ￥136,400（税込み）
ロンドンのメンズラグジュアリーブランドであるダンヒルは
2000年からサッカー日本代表のオフィシャルスーツを
提供しているのですが、その最初のスーツに使われていたのが
トラバルド・トーニャ社の『エストラート』という品質です。
エストラートはご存じの方も多いかと思いますが、このメーカーの
代名詞にもなっているストレッチの品質です。
私の記憶が正しければ、この時の日本代表スーツに使われた生地は
ミディアムグレイの無地だったと思います。
現在、ダンヒルの旗艦店は銀座２丁目の中央通りに面していますが
当時は５丁目か６丁目の並木通りにありまして、その店舗に
日本代表スーツを見に行ったことが懐かしく思い出されます。
当時、同じ生地と同じ仕様のス・ミズーラで仕立てた場合
確か17万円くらいだったと思いますが、私が見に行った時は
同じ生地はすでに品切れていました。
結構注目されていたのですね。
このエストラートを初めて見たときはけっこう衝撃的でした。
それまでもウール100％のストレッチ生地は多く存在していましたが
ここまで伸縮性のあるものは初めてでした。
更に驚いたのは、モヘアを30％ほどブレンドした品質でも同等の
伸縮性を持っていたことです。
モヘアの繊維自体には伸縮性がありませんのでモヘアブレンドの
生地の場合、ヨコ方向（モヘアは基本的にヨコ糸に使われます）の
ストレッチ性がほとんどの場合ありません。
非常に画期的な出来事でしたので、多くのアパレルや生地屋さんが
競うように取り上げていましたよ。
今回の生地ですが、Super120’sの原毛を使った細番手の糸で織られた
ミディアムグレイの細かいヘリンボーン柄です。
タテ糸ブラック×ヨコ糸シルバーの組合せで表現されていますので
構築的な表面感を楽しめます。
ウエイトも250ｇ前後ですので、夏が終わるころから
本格的な寒さがやってくるまで快適に着ていただけます。
ストレッチの快適さは言うまでもありません。
クラッシックな表情を持っていますのでスリーピースがお勧めです。
ZERBINO銀座店 田上
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