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何がクラシック?

【ZERBINO銀座店 石井ブログ】

 

ZERBINO銀座店の石井です。

本日は商品紹介は小休止で、

最近思っていること。

お暇な方はお読みください。

 

 

オーダーシャツ クラシック レギュラーカラー ピンホール アンティーク ビンテージ ゴールド カラーピン カラーバー クレリック

 

 

 

皆さん

「クラシック回帰」

ってよく聞きません??

実はこれ、

私が入社する少し前くらいから言われていたので、

すでに10年近く前から言われていることになります。

 

「いやいや、いつまで回帰してるの?」

 

最近はそう思います。

あまりに言われすぎているので…。

 

 

 

そもそもクラシックとは何なのか。

意味を調べると

 

「古典」

 

と出てきます。

なるほど現在は古典的な服に回帰しているのですね。

では2000年代のぴちぴちタイトな服も、

2050年から見れば

時代遅れ→古典へ変化していくのでしょう。

実際はモッズスーツもぴちぴちタイトでしたし、

あれはクラシックですよね。

 

 

つまるところクラシックというのは

大まかに区切られた流行りの集積から、

一時代を切り取った服装を指すのだと思います。

 

今言われているクラシックの対象は

私が考えるに1920-1930年頃のニュアンスを

多く含むような感じがします。

 

ツータックのスリーピース。

タブカラーやピンホール。

太めの襟幅

ゆとりのあるパンツサイズ

等々。

紳士服の黄金時代だといえますね。

今見てもかっこいい。

 

 

ZERBINO 新作 春夏 スーツ SS ヴィンテージ Vintage クラシック

 

 

 

現代に於いてそのままのデザインで作ってしまうと

コスプレ的な側面が強くなりますので、

ZERBINOでは基本的にそのスタイルを踏襲しながら

きちんと今でもかっこよく見えるようお勧めしています。

(個人的には1930年代から飛び出てきたようなスタイルも好きですよ!)

 

 

 

VINTAGE SUIT

 

(昨年作成した、1930年代を意識したスーツ。二つ釦ですが)

 

 

 

さて結局のところ私が何が言いたいのかと言うと、

「クラシック回帰がトレンドだから取り入れる」

のではなく、

「スーツはそもそもクラシックなものだ」

と考えていただきたいということです。

 

 

 

 

正当なスーツのデザインはもちろんタックが入って、

適度にゆとりがあって、肩幅もジャストで入っていて、

衿も太すぎず細すぎず…。

これらは時代の螺旋の中でも中央に位置するデザインです。

 

 

日常着る服としても着やすいですし、

生地が揺れ、動きが生まれます。

(そして長持ちもしやすい!)

 

 

 

 

…ではそれから外れたとして、

かっこ悪いのかというとそれは違うと思います。

 

 

洋服のカルチャーは基本的にカウンターです。

他の人と差を付けたい!というのが

洋服に興味がある人のプリミティブな欲望ですので、

変化していくのは当然のことです。

 

 

1920-1930のデザインを掘り起こし、

2000年代の細見からは完全に脱却せず

腰付近にはゆとりをもってテーパードさせる

折衷的なスタイルが2010年代は出来上がりました。

 

 

現在、パンツは太目ストレート、

股下も長めに移っていく傾向があり

やがてノータックがまた増えるであろうと私は踏んでいます。

ちょうど1970年代のフランスみたいな雰囲気でしょうか。

 

 

 

 

先日紹介した石井私物のパンツも、

そんな70年代フランスの雰囲気を意識して仕立てたものです。

うん。これもかっこいいですし、

また一つのクラシックですよね?

 

 

なので、あたかもクラシックに

絶対的な正解があるように

発言しているのを見ると

 

 

「まて、そんな妄言はよすんだ!」

 

 

と言いたくなるのです。

(やや言葉がきついか…?)

 

 

私も様々なスーツのシルエットで仕立ててきましたが、

今でも気に入って着用しているものは多いです。

今の流行ではないかもしれませんが、

自分の気に入った生地で、

気に入ったデザインで

良い仕立ての物は、長く使いたくなるものです。

 

 

そんなことを色々考えていると、

我々のコンセプトである

「FUN DRESS」

これこそが一番スーツを愉しむにはいいのだと思います。

 

 

私も昔は、正統なスーツのシルエットや生地があって

「これが正解で、これは不正解」

と考えていたりもしましたが、

その考えを捨てた時に、

洋服って楽しくなる気がしました。

 

勿論確固たるスタイルをもっていることは

素晴らしい事です。

でも実際、洋服を購入するとき、

その時々の気分は必ずあります。

それを大切にしましょうという話でした。

 

 

以上最近思っていることでした!

 

 

石井

 

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