【ZERBINO銀座店Blog】
みなさまこんにちは。
ZERBINO銀座店の田上です。
本日ご紹介する生地はこちらです。
CANONICO PERENNIAL
カノニコ ペレニアル
WOOL 100％ （Super110’ｓ） 260ｇ
生地品番
Custom Line ¥78,100 in tax
Luxury Line ¥136,400 in tax
このところチェックの生地ばかりご紹介しているのですが
やはり好きなので目についてしまうのですね。
カノニコのペレニアルについては、虎ノ門店の関谷が少し前にアップした
ブログで熱く語っていますのでそちらをご覧ください。
今回私がこの生地を取り上げた理由は、品質の素晴らしさもありますが
少し変わった柄の表現に着目したからです。
一見するとグレイベース（私の大好きなシャークスキンベースです！）の
控えめなウインドウペーンです。
しかし、なにか違和感というか、見慣れない何かを感じませんか？
この柄、片柄（かたがら）という表現方法なんです。
よく見ると太いペーンと細いペーンが重なっていますよね。
しかも左右非対称なんです。
この左右非対称が片柄と呼ばれる由縁です。
例えばストライプの場合、違う色が交互に並ぶオルタネイトストライプや
ダブルストライプ、グループストライプなどでは左右対称がほとんどですが
今回のチェックのように太いストライプの片側に太さの違うストライプが
並んでいたりするものが片柄と呼ばれています。
言葉でご説明するよりも実際の柄を見ていただく方が分かりやすいので
片柄のストライプの生地を探したのですが見当たりませんでした。
そのくらい少ないということなんですね。
そんな片柄ですが、もう20年ほど前にほんの一瞬ですが
流行ったことがありました。
イタリアのメーカーからの発信が多かったと記憶しています。
当時の私には新鮮に映ったので生地のコレクションに加えて
オーダースーツ向けに販売していたのですが、
一部のテーラーの方からは、裁断に手間がかかるのであまり
評判が良くなかったという苦い思い出もあります。
どれほどの手間がかかるのかは分かりませんが
柄の表現方法としてはストライプにしてもチェックにしても
なかなか面白い見え方がするので、お店で見かけたらまたご紹介
したいと思います。
希少な柄ですので興味のある方は是非ご覧ください。
ZERBINO銀座店 田上
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