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ミルド、マイルド?

【ZERBINO銀座店Blog】

 

 

みなさまこんにちは

ZERBINO銀座店の田上です。

本日ご紹介する生地はこちらです。

 

ミルド仕上げ

 

御幸毛織    ミユキ毛織

QUARTER MILLED   クオーターミルド

WOOL 100%

生地品番   LMF3865

Custom Line ¥56,100 in tax

Luxury Line ¥114,400 in tax

 

 

ミルド仕上げという言葉を聞いたことがありますか?

生地の表面が毛羽立っている状態で、見た目も触感も温かみのあるところが特徴です。

ですので秋冬物限定の仕上げ方法となります。

 

縮絨(しゅくじゅう)という毛織物の整理(仕上げ)工程の段階で

施されるのですが、この工程のことを〖ミリング工程〗といいまして、

この工程を通すことを〖ミルド〗といいます。

見た目がソフトな表面感を持つことから〖マイルド〗が語源という説も

あるようですが・・・・・

 

ミルド

 

ミルド仕上げの方法を毛羽を掻き出すことと思っている方も多いと思います。

カシミアなどの表面に毛並みを作りゴージャスな見た目を作る場合は

そのように毛羽を掻き出す方法をとりますが、ミルド仕上げの場合は

石鹼溶剤やアルカリ性溶剤などで織物を加湿して、加熱や圧力や摩擦を

加えることで、ウールの特性であるフェルト化(繊維どうしが絡み

あい、縮んで密になる)させることにより毛羽を作り出しています。

 

毛羽の立たせ方にはいくつか段階があるのですが、フランネルのような

織の綾目がほとんど見えないくらいフェルト化したものをフルミルド

と言います。半分くらい毛羽を残したものはセミミルドといいます。

さらに毛羽が少ないものがクオーターミルドと呼ばれ

ここまでくると近くで見ないと毛羽が残っているのが分からないほどです。

 

今回ご紹介している生地はクオーターミルドですが、わずかに毛羽が

残っているタイプですので格子柄もわりとハッキリ出ていますね。

同じ色柄のデザインでもミルドの加減によって表情がかなり

変わってきますよ。

ミルド仕上げされた生地で仕立てるスーツは秋冬物の醍醐味の

ひとつではないでしょうか。

 

ゼルビーノではいろいろなタイプのミルド仕上げの生地を豊富に

取り揃えていますので、ぜひご覧になってください。

 

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ZERBINO銀座店 田上

 

 

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