変形ヘリンボーンとはいかに。

【ZERBINO　銀座店　小椋万葉　BLOG】

ZERBINO Blogをご覧のみなさま、こんにちは。銀座店の小椋です。

まだまだ暑い日が続いております。私は熱中対策に梅干しを食べていますが、梅干しの美味しさに気づき、つい食べ過ぎてしまいます。逆に塩分の過剰摂取になってしまいました。

みなさまどうぞご自愛ください。

前置きはさておき、本日はこちらのスーツ地をご紹介いたします。本日は久しぶりに国産生地よりご紹介。

【Order Suit Price】

Custom Line ￥51,000-(￥56,100-)

Luxury Line ￥104,000-(￥114,400-)

№,47-250

ベタ塗りの発色が良く、艶やかな生地も私は好きですがこういった奥行きのある色味によく惹かれます。

近くで見るとタテ糸にチャコールグレーが用いられ、ヨコ糸には赤みのあるブラウンが通っています。

一見、ダークなブラウンであるので、もっと焦茶のような色合いかと思いましたが、バーガンディのコードバンみたいな色合いです。こういった組み合わせで独特な表情を作りだしているわけです。

計算された異なる色糸の掛け合わせが、奥行きのある表情を生み出します…。

また、タイトルにもある通り、変形のヘリンボーンで織られたこちらの生地。

寄りで見ると妙に惹かれます…。

通常のヘリンボーンですと同じ幅で異なる綾目で織られるのですが、ご覧いただけるとお分かりでしょうか。

こちらの生地はあえて異なる巾で織られていくので、ストライプが入っているかのようにも思えます。

こういった色合いに織り柄。主張が強すぎず、抵抗をそこまで覚えないのでは無いでしょうか。

…それにしてもこの生地ミミの配色、何度もblogに取り上げてる某イタリアメーカーにそっくりですね。

信頼のおける配色です。 (ちなみに国産生地のミミには矢印みたいなマークがよく見られます。一方裁断を示すような意味合いでして、よく国産生地で見かけるので国産物のトレードマークと思っております。)

秋冬物ではあるので、目付けもほどほどにあり、タッチもよく、それでいてハリコシがあるのですから仕立てたくなること間違いなしです。ぜひワードローブに追加してみてください。

以上、ZERBINO銀座店の小椋でした。

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