【ZERBINO銀座店Blog】
みなさまこんにちは。
ZERBINO銀座店の田上です。
本日ご紹介する生地はこちらです。
BOWER ROEBUCK バウワー・ローバック
MADE IN ENGLAND
WOOL（Super100’ｓ）＆ CASHMERE ウール＆カシミア
（カシミアは1～2％ほどです）
生地品番 45-3586
Custom Line ￥89,100 in tax
Luxury Line ￥147,400 in tax
私の大好きなバウワー・ローバック社製のマットウースが出てきましたよ！
永い間ローバックの生地に触れてきましたが、マットウースは
あまり馴染みがない気がします。
マットウースは斜子織ともいわれますが、タテヨコ共に２本の糸を
引き揃えて（撚り合わすのではなく並べて）平織の組織で織られた
梳毛織物です。
綾織と比べると若干ウエイトを軽くすることが出来るので、昔から
所謂合物（春先や秋口に適した生地）によく使われていました。
厚手のサキソニーやフランネルから薄くて軽いトロピカル（平織）
との間に存在する、季節をつなぐ織物ですね。
イタリアのメーカーでよく見かけるのですが、綾織のクオリティなのに
チェック柄のみマットの組織で織られているものがあります。
特に多色使いの場合に多くみられます。
綾織で作ったものと見た目は変わらないのですが、前述したとおり
ウエイトを若干軽くすることが出来るので、コストを抑えるために
やっているのですかね？ または別のメリットがあるのでしょうか。
今度、詳しい方に聞いてみます。
今回ご紹介している生地はローバックのSuper100’ｓのクオリティですので
おそらく2/72くらいの糸をタテヨコに使っていると思います。
そのため表面がきめ細やかです。
もう少し太い糸で織りあげると表面が更に立体的になりハリ感も増すので
紺ブレなんかに適した生地になりますよ。
綾織と比べて穏やかな光沢も特徴です。
ほどよい光沢とほどよい滑らかさはローバックの得意とするところです。
本当の上質とはこんな感じではないでしょうか。
綾織のウーステッドとはひと味違う質感を味わってみませんか。
ZERBINO銀座店 田上
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