【ZERBINO 虎ノ門 Blog 大西千波】
皆様こんにちは!
ZERBINO虎ノ門店の大西です。
本日ご紹介するのはこちら。
Fabric:ENZA ~S140’s×S160’s~
Order Suit
Custom Line:¥89,100 in tax
Luxury Line:¥147,400 in tax
品質:W100%
品番:34-317 ※こちらは1点物になります
ENZA(エンザ)。ご存じない方が多いと思います。
漢字で円座・縁座と書きます。
円でまとまり、縁で繋がる。
私が入社するちょっと前に、弊社が10年以上も前にお取引先様と共同で企画・発注したこの生地は
葛利毛織さんのションヘル織機で経糸Super140’s、緯糸Super160’sというとても細い原毛を使った生地です。
インポートブランドに引けをとらない、むしろそれ以上のクオリティを追求した高級服地です。
柔らかく繊細な生地は横糸に細い糸を使っているため、しなやかさはありますが
どうしてもハリやコシにかけてしまいます。
しかし、ものづくりに妥協のないエンザは横糸にもしっかりした糸を使い
通常よりもゆっくり織っていくことで
イタリアのしなやかさと、日本や英国の特徴であるハリコシ、耐久性を兼ね備えた最高傑作となったわけです。
最新の高速織機は一日に数百m(約50着分)生地を織る事が出来る中で
ションヘル織機は50m織るのに3~4日掛かると言われています。
つまり1日に4,5着分しか織れないのです。
手間のかかり方が本当に半端ないです。
正直今同じクオリティのものづくりをすると、割に合いません。
これも当時、素材本来の優雅さ、ふくらみ、そしてしなやかさをそのまま残すためにはと考えた結果
効率よりもこだわりを重要視した物を作ろうと、当時開発に関わった方たちの想いを感じます。
これだけのクオリティの服地のため残っているのは僅か。
定番無地は一切無しです。
今回お仕立て頂いたこちらはミルド調の秋冬生地。
それでも使い勝手の良い落ち着いたネイビーに程良い感覚で入るペンシルストライプはとても男らしく見えます。
これだけのクオリティなので、縫製はもちろんLuxury Line。
マニカカミーチャも綺麗にギャザーが出るのは、この生地の柔らかさからです。
イタリアの感性をベースに日本の技術で仕上げる。
改めてこの生地が残っていた事でクオリティの高さを感じる事が出来ました。
Hand Made Neck Tine ¥14,300税込
生地がシンプル故にハイクオリティのため、ソリッドなどで落ち着かせたくなる気持ちもありますが
敢えてブルーグレーの発色の良いネクタイを合わせています。
ただ、いやらしく遊んだ雰囲気ではなく、意外とまとまりが良いと思いました。
先入観に捉われずコーディネートを楽しさを改めて知れた気がします。
各店舗に数着分ずつ残っているこちらの服地。
オリジナルゆえ、全世界に残っているのは残り数着分です。
お気になる方は是非お問い合わせください。
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ZEBRINO虎ノ門 大西
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