【ZERBINO新宿店 鈴木’s blog】
こんにちは。
ZERBINO新宿店 鈴木飛武(トム)です。
2月、冷え込みが厳しい日が続いておりますね。
そんな中ではありますが、洋服屋にとっては春夏シーズン物の取り扱いに移り替わる時期でもあります。
ZERBINO新宿店でも、春夏生地への入れ替えが着々と進行してきております。
私鈴木的に、生地の入れ替えの中で見つけると毎年気分が高揚する生地がありますので、ぜひ今回ご紹介いたします。
【Fabric No.】
YMVI-007
※ZERBINO新宿店にある一点物の生地となっております。2.9mと長さにも限りがありますので、アイテム数・仕様等に制限が出る可能性がございます旨ご了承くださいませ。
【Quality】Wool 100%
【Basic price】※税込み価格
Custom Line Suit :¥58,300- (ダブルブレステッドは+¥3,300-)
Luxury Line Suit :¥114,400- (ダブルブレステッドは+¥4,400-)
黒・灰・白・赤。
大きくとらえるとこれら4色の色糸が使用されているのですが、4色でこんなにも豊かな表情が出せるものかと、この生地をよく見る際には驚かずにはいられません。
繊細な技術が織りなすダイナミックな柄。間違いなく唯一無二です。
加えてこの生地の特徴として、その「古さ」に触れないわけにはいきません。
この生地の長さは2.9m。現在、スーツ用生地の1点物の長さというのは一般的に3.2m程度で着られていることがほとんどです。この長さは現在服飾業界においておおよそ平均的な体系の男性が3ピーススーツまでであればとれるような長さです。
ではなぜ、この生地は2.9mか。
生地をカットする際、今は機械で生地を切ることができるものを、昔は手裁断といわれる手作業で行っていたため、より細かく洋服のパーツを取り出すことができました。これが昔の1点物は現在よりも短くカットされていることが多い理由です。
また、時間の経過により、ほどよく油分がとんで古い生地独特のシャリ感が感じられます。
昔ながらの強度があるしっかりとした糸使いに加え、この自然な時間の経過により生み出されるさっくりとした風合いが、スーツになった時に美しいハリ感となり、そのシルエットに構築感を与えてくれます。
“ビンテージ生地”という定義はあいまいなものです。
しかし、人々にビンテージ生地と呼ばれるものには、経年による色気、今とは異なる条件下において作られた形跡や、その現代とは異なる思想で作られたことにより醸し出す圧倒的な雰囲気があるように感じます。
今回紹介している生地もやはりそれらを感じさせてくれるものであり、ビンテージと呼ばれるにふさわしいものなのだろうと、そう感じさせてくれる逸品です。
関連記事:『やはり惹かれるヴィンテージスーツ』
ぜひ機会がありましたら店頭にてご覧になってください。
ZERBINOスタッフ一同、皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。
鈴木飛武
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